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2009年10月11日

ときめきミッドナイト

私が小学生の時(あ、年齢がバレる・・・)に夢中になった少女漫画『ときめきトゥナイト』。
その作者自身が描いたパロディです。(最近、大ヒット作の続編を描く作者はけっこういますが、セルフパロディを描く人って珍しい気がします)

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集英社 2009-08-12
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実は、結構前からその存在自体は知ってはいたんですが、何しろいろんなサイトで評価が激悪で・・・(苦笑)『トゥナイト』のイメージを壊さないためにも読まない方が無難かな・・・と思って避けていたんです。
でも最近、ふとした拍子に読みたくなり、9巻分オトナ買いしちゃいました(笑)

【↓ 注意:以下、ネタバレ含みます ↓】

読んだ感想。

まずは、主人公ランゼちゃんが元気でわりと物事をはっきり言うタイプで好感が持てました。
『トゥナイト』の蘭世は元気ではあったけど、どちらかというと堪え忍ぶ(?)タイプで、このランゼとはちょっと違う気がします。(一途なのは一緒だけど)
そして主人公の相手役、シュンくんも、『トゥナイト』の真壁くんとはちょっと違う。頑固で照れ屋なのは同じだけど、結構自分の思いを素直に伝えているところが現代っ子って感じ。

『トゥナイト』は蘭世も俊もお互いにうまく思いを伝えられずにすれ違ったりして、読者としてもじれったく、ヤキモキさせられたものでした。物語自体も『トゥナイト』の方がより長く内容も濃かったのですが。
『ミッドナイト』はよく言えば余計な部分(装飾っていうのかな?)がないというか、内容が『トゥナイト』に比べてそぎ落とされている感がある分、テンポがいいのですんなり読めて、それはそれでよかったです。流れの基本は同じでも、物事の起こる背景が違っていたりして、これはこれで「その先どうなるの!?」って面白く、2倍楽しめた感じです。

それぞれ違ってそれぞれの良さがありますね。
『トゥナイト』と比べて受け入れがたいって思う人の気持ちも分からなくはないですが、私はそれほど抵抗はなかったです。

フィリルとのくだりはとても面白かった(笑)
そしてヨーコさんが『ミッドナイト』ではかなりいい人になっててそれもまた面白い。「そうそう、ヨーコって二人の邪魔しなければさっぱりしてていい子だよなあ」と再確認したのでした。
そして何より、『ミッドナイト』ではランゼがシュンに「結婚してください!」ってはっきり言っちゃうのがすっきりした(笑)『トゥナイト』のおくゆかしさももちろん醍醐味があるのだけど、私の性格としてはこっちの方が嬉しいかな(笑)

『ミッドナイト』寄りの感想になってしまいましたが、『トゥナイト』も大好きです!