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題名の「十字架の少女」というのは彩ちゃんのこと、ですよねぇ?
この場合の彩ちゃん=十字架=諒ちゃんの罪、ということになるのかな…?諒ちゃんの罪。なんだかこの巻の諒ちゃんは…「お兄さんは心配性」(ネタが古い?^^;)って感じだよねぇ。妹をオトコにとられちゃならん!ってヤキモキするという(笑)
彩ちゃんも術者であることはこの巻で分かるけど、でもそれだけじゃないような気がする。(これは未だに不明なのじゃ?)
彩ちゃん、こうなる前(事件の前)はどんな子だったのかなぁ?ちょっと見てみたい。96ページで「やめてやめてお兄ちゃんをかえして」って叫ぶところがあるよね。もちろんそれは亮介が見た夢の話で、本当かどうかはわからない(って諒ちゃんも言ってた)けど。彼女が今の半分夢の中にいるような状態じゃなくて「水沢彩」としての自我がきちんとある彩ちゃんに戻る日はくるのだろうか?神聖な雰囲気の彩ちゃんもいいけど、それより生身の彩ちゃんに会いたい。ま、純粋なのは同じだろうけど、ね。
多分亮介が言ったように、彩ちゃんは「諒の事を赦す」ためにこうなったんだと思う。
あと、この巻で忘れちゃいけないのが「牙」!
あ?今ではあのとおりな(爆)牙だけど、最初のころってこんなにしおらしい性格だったのね…。とても新鮮。それが今となっては…。やはり飼い主(?)があれだから…ほら、ね(汗汗)
牙が初めて出てきたとき、こいつは絶対「妖の者」だと思っていたのに最後にどんでん返し。いやはや若木さん、おさすがです。
あと、一番印象的な場面としては、私にとってはやはり冴子ちゃんが泣く場面でしょう。忍様と冴子ちゃんの関係はまだこの巻では明らかにされてないから、初めて読んだときには、冴子ちゃん一体忍様のなんなのぉ??ってマジで気になった。今読み返すといろんなことが「ああ、なるほど」って思う。冴子ちゃんの涙の訳とか。
それから、やはりこの巻の目玉のひとつ(?)に、亮介と亜衣ちゃんのらぶらぶシーン、があるかな。あの告白シーンとか…くう、かわいいですよね?。いやはや青春だ(笑)
そして…この巻で初めて、「忍様は万能じゃない」ってことが表されたと思う。忍様にもできないことはある。悩むことも。生身の人間忍様をますます好きになる私であった(笑)
…と、なんだか支離滅裂な文章だわ(汗)
■Favorite Scene
「苦しいなんて言ってはいけない。弱音を吐くことは、救いを求めることは、心を見せることは許されない。それを要求されて、その要求を受け容れることもできてしまった人なのよ。
【P.130】
泣いてしまった冴子ちゃんの言葉。忍様のつらさとか、80%くらいは理解していってる言葉だと思う。冴子ちゃんも(私も^^;)妄信的な忍様ファンだから、ある程度無敵だと思っているから、本当の意味での理解はできていないと思うけどね。
死は解放。そんな権利など認めない。
誰もおまえを赦しはしない。だからおまえは安心して罰を受ければいいのだ。
安心してもいいのだ、と
【P153?157】
事件当時の諒の自分を責める気持ちは生半可な優しさでは救えなかった…。だからこれは忍様の優しさだと思うのね。言葉も態度も厳しいけど、私はあるいみ一番のやさしさを感じる。
それにしても…忍様が諒を殴った姿…想像できん!(笑)忍様がそんなに激しく動くなんて!(爆)
■Myツボ押しWords
【P.48?49】の亮介と冴子ちゃんの会話。
なんとなく私好きなんですね…ツボ、というか。まぁ、その裏には忍様の面白がってる笑みが見えるからなんですがね。まだ忍様をよく知らない亮介ちゃんがかわいい☆
P.36?37の忍様の登場シーン
ここは、ひときわきれいな描写がされていると思う。
すごく幻想的なイメージ。この頃は今より冷たい感じもするけどね。